イトーYでは、平成13年3月にサービスを開始し、2007年(平成19年)には売上げ50億円・会員17万人であったが、2011年(平成23年)2月期には350億円・116万人(前期比50億円増)に達した。さらに2012年度(平成24年度)中には420億円を目標としている。同社では、店舗売上げの1割がネットスーパーからの注文となった例も出てきている。

ネットスーパーを利用する理由
● いつでも好きな時間に商品を探したり注文できて、配送してもらえる。
● 家から一歩も外に出る事なく買い物が完了します。
● 無駄な買い物をしなくなる。
● 丁寧に袋詰めされている。
● 冷蔵庫の中身を確認しながら注文できる。
● 価格比較ができる

実はネットスーパーはあまり儲かっていない。
● ネットスーパーをやっている事業者で黒字のところはほとんどなく、圧倒的に赤字の事業者が多い
● 黒字だと発表している企業も、その実態は、さまざまな経費(主に人件費)をほかの部署に付け替えて、表面上もうかっているように見せかけているだけ。単独事業として見た場合、ネットスーパーは赤字である。"

なぜ儲からない?
● その最大の理由は、「送料が無料」だから。
● 「何千円以上お買い上げで送料無料」というところがほとんど。
● 単価が安い食料品や日用品に対して、送料無料というのが"無謀"。
● 顧客が自分で来店し、袋詰めをしてくれる実店舗で、今のスーパーはギリギリの利益率でやっている。そんな店舗の中で、店員が陳列された商品をわざわざ集め直して、配達までするシステムが儲かるわけが無い。

それでも各社がネットスーパーを続ける理由
● 「よそがやっているので、うちだけ止めるわけにはいかない」から。
● ふだんは自店で買い物する地域のお客さんも、ネットなら地元にこだわらずに他に流れる可能性がある。 それをつなぎとめるために、利益の薄さを覚悟でやっている面がある。
● 「遠いから行かない」というユーザーにも「こっちで買った方がお得だな」と思ってもらえれば、実店舗の商圏外の顧客も取り込むことができる。
● いま地方で問題になっているのが買い物難民。クルマの運転ができない高齢者は買い物ができません。そういった人たちのために生活インフラとして、ネットスーパーが担う役割は大きくなっていくはず。